介護に役立つ園芸療法士の資格取得ガイド
世の中にいろいろな種類がある非薬物療法のなかでも、園芸療法士になるためには、日本園芸療法士協会が認定する資格を取得する必要があります。
園芸療法士の資格は、一般的には初級、中級、上級と分かれています。初級は最も基本的な知識と技能を学ぶ段階で、中級や上級はより深い知識と技能が必要です。
初級の園芸療法士の受験資格は、特に厳しくありません。大半のコースでは学歴や職歴が問われず、園芸や福祉の経験がない方もチャレンジできます。
ただし、基本的には18歳以上であることが条件です。また、園芸や福祉に興味があることが前提のため、基礎的な知識を事前に持っているとスムーズでしょう。
中級や上級の園芸療法士の受験資格となると、少し条件が厳しくなります。中級では、初級の資格を持っているか、関連する分野で一定期間の実務経験が求められることがあります。福祉施設や介護施設、または園芸関連の業務経験があると有利です。
上級資格では、複数年の実務経験や中級資格の取得が条件となることが多いです。また、協会が指定する専門的な研修を受けることも条件です。
受験資格を満たしたら、指定された研修プログラムと試験を受けます。研修プログラムでは、園芸の基本から専門的な知識まで幅広く学べます。
高齢者の心身の状態に合わせた園芸療法の導入方法や、具体的なプログラムの作り方なども学びます。試験は筆記試験と実技試験があり、合格すると資格が授与されます。
介護の現場で新たな可能性を広げ、より充実したケアを提供するために、園芸療法士になる道を検討してみてはいかがでしょうか。